8月20日から22日にかけ3日間、去年に引き続き御嶽高原において現地調査(原位置一面せん断試験)を実施しました。今回の調査は学部の3年生向けに開講される研究体験活動のB3セミナーを兼ねており2名の学部3年生に参加してもらいました。御嶽崩れの露頭を見学したのち、原位置試験に協力してもらいました。

御嶽崩れの見学は2日目の朝に行いました。出発時点で天気は完全に曇り、なんとか晴れてほしいと願いながら藪をかき分け山を歩きます。昨年の記憶は曖昧、ビュースポットがどこなのかイマイチ謎なまま、30分かけてたどり着いた先には…

…なんとも微妙な御嶽の山容を拝むことができました。晴れていれば左上の写真中央部に御嶽崩れの源頭部を望むことができますが、待てど暮らせど雲が流れ切ることはなく、結局目的も叶わず。期待して見に来てくれたB3の皆さんに若干の申し訳なさを感じつつ、ホワイトバックの集合写真を撮って帰りました。

原位置試験については特段のトラブルもなく無事終えることができました。

B3セミナーはこの後、調査にて持ち帰った土試料の解析等を行っていきます。この次も、サービス!サービス!


あとがき

この御岳調査に筆者が参加するのは昨年の2回の調査に継ぎ3度目。1回目は、調査直前に、試験機に大幅アップグレードを加えました。従来の試験機では、せん断荷重を一方向にしか与えられなかったものを、双方向にあたえることができるようにし、繰り返し試験を行えるようにするというものです。過密なスケジュールの中アップデートを行ったため、運用面でのアップデートが追い付かず※1、部品の一つを忘れるという大失態。山麓のホームセンターまで※2、桑野先生に部品を買いに行ってもらうことになりました。試験機の繰り返しを行うつもりが、先生を繰り返し移動させてしまったとさ。2回目は反省を活かし、試験での不手際はなく終えることができました。しかし、帰り際クマに遭遇※3。なにかとトラブルの多い御岳調査をなんのトラブルもなく終えること。これが今回の調査の目標でした。まさに3度目の正直となります。試験機のアップデートは上載圧を測定するロードセルを新調するのみのマイナーアップグレード。当日は大雨による調査中断などありましたが、大きな失態をひけらかすことなく調査をおえることができてよかったです。

※1:言い訳です。 ※2:往復2時間。※3:参照記事 Ontake Survey 2nd – Close Encounters of the Bear –

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