比抵抗二次元探査をするときは、測線上に多数並べた電極のうち計測に使う電極4つの組み合わせを変えながら測定していくのですが、これがとても面倒くさい…!
というのも、世の中の二次元探査用装置は、予めすべての電極とケーブルを繋いでおけば装置が自動でパチパチ組み合わせを切り替えながら計測してくれるのですが、残念ながら桑野研にそんなものはないので、毎測定ごとに人力でケーブル先のクリップを違う電極に繋ぎ直しながらスイッチを押さねばならないのです。
湯木はクリップ切り替えを極めすぎてもはや忍者です。
ということで少しでも簡略化するために、電極を繋ぐ多芯ケーブルとスイッチボックスを自作しました。
これによって人類は虚無の電極繋ぎ変えから解放され、電気探査に必要な人員を削減できます。
多芯ケーブル
多芯(多芯とは言ってない)ケーブル。単芯のを端子が1m間隔になるように束ねるだけの力技です。
はんだ付け祭りだったのではんだスキルが上達しました。
それと、スイッチボックスに繋ぐ端子が剝き出しなのが気になったので、保護カバーを付けました。
ケーブルが絡まないよう4本1束にしてから、箱にスライドして入れる方式にしてみました。
良い感じに設計できてハッピーです。
スイッチボックス
多芯ケーブルの端子が正面のスピーカー端子に差さって、それと一対一で繋がっている天板のターミナルでバナナプラグを差し替えることで電極を切り替えるシステムにしました。筐体はこちらもPETGで刷って、パーツを取り付けたらはんだ付けして完成。
以上です。
来週の桜谷古墳調査で初使用の予定です。(最初で最後の出番かも)
追記
これで調査が楽になるぞ~!と思いながら作っていたのですが、よく考えると、準備さえ終われば探査中は一人で出来てしまうということは、今までは人に任せていた電極繋ぎ替えをスイッチボックス上で自分でやることになるので、僕個人の負担が増えているような…??あれ??