三軸試験の供試体の円周方向の変位を測る道具として、クリップゲージというものを使っています。

これまで、ひずみを図る半円状の部分は市販品を使用していましたが、自作できそうだったので一式自作してみました。

↑これまで使ってきたクリップゲージ
↑今回作ってみたクリップゲージ

試作機ということで、実験室に転がっていたリン青銅板を適当に切って、Amazonで買った激安ひずみゲージをなんとなく貼り付けて、4ゲージ法のブリッジ回路を作りました。

また、腕の部分はPLA-CFというカーボンファイバー入りの素材を使って3Dプリントしました。普通のPLAよりも強度が出ます。従来はアルミ角柱を使っていたので、工具を使って角柱を曲げる作業が必要でしたが、より手軽に、軽量かつ自由度の高い腕が作れるようになりました。3Dプリンター様様ですね。

全体的に行き当たりばったりでガバガバなところだらけですが、キャリブレーションの結果は悪くありませんでした。

近いうちに、ちゃんとしたひずみゲージを使って、実戦投入できるものを作ってみたいと思います。

P.S.

今回ブリッジ回路を組むにあたり、ちょうどいい細めのケーブルが手元になかったので秋葉原に買い出しにいきました。この半年でもう4度目の買い出しで、どの店がどういうケーブルやコネクタを置いているか大体頭に入ってきました。ネットで買うのも便利ですが、実物を見ながら選べるというのはいいですね。秋葉原はインバウンド向けの店も増えてますますカオスになっていますが、昔ながらの電気屋も生き残っていってほしいなと思います。

さらに追伸:

長い時間放置してみたらクリープが結構出ることが分かりました。リン青銅板の曲げ加工がよくなかったのでしょうか。腕の3Dプリントだけ採用して、ひずみが出る部分は既製品を使うのがよさそうです……。

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